【東方project】早苗の初恋【二次創作小説】

なんか純愛書こうとしたらいつの間にかシリアスになってました。

正直なんか思ってる早苗さんじゃない・・・

続編もやる気あれば書きます。

MMDで早苗さんに抱きしめられてるパターン二つ作ってみました。

どっちも好き(両方涙流してるけど見えなくてエロく見えたら心が汚れてる証拠ですからね!)

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私は東風谷早苗

神社の信仰を集める為、村人に尋ね回っています。

ある日、村人から褒められました。

 

 

「可愛いですね。頑張ってください。」

 

 

私は慣れてない言葉に少し戸惑いました。

外の世界ではいつも一人でした。

まだこの幻想郷へ来てから日は浅く、村人たちからは警戒されていました。

 

私の神社があるのが山のてっぺんで、普通の人が行くにはとても苦労します。

途中、妖怪もでます。

だからその妖怪たちと神社は怪しいと言われます。

 

ですが、一人だけは違う。

 

 

「お疲れ様。毎日大変だね」

 

 

初めてまともに会話してくださった方。

嫌な顔をせず、""として扱ってくれている。

他の村人は嫌な目をします。

 

でもこの人は違う。

 

 

早苗「また来てもいいですか?」

 

 

唐突に浮かんだ言葉。

信仰を集めるのに当然なのだが、なぜか咄嗟に出てきた言葉。

その人は驚いた表情をして、少し間をあけてから静かに頷いた。

まだやることは終わっていない。

そして、なぜか無意識に口が開いた。

 

 

早苗「あの、お名前を教えてください」

 

 

その人の名前でお祈りをするわけでもない。

特別なことをするわけでもない。

なのに聞いてしまった。

いや、興味が湧いて聞きたくなった。

 

 

次の日。

またその人のとこへ訪れた。

村人は気味が悪そうな目線をぶつける。

でも今はこの人がいる。

他の視線が不思議とそこまで気にならなかった。

信仰を集める為なのだが、今日はそんな仕事しなかった。

ごく普通の会話した。

ここに来た経緯。

外の世界の話。

ずっと一人でいたことは話さなかった。

空気が重くなるのが嫌だったから。

でも、名前を呼んだりはしなかった。

距離感がわからないからでしょうか。

 

 

次の日。

またその人のとこへ行く。

友達とはこんな感じなのかな?

会いに行くことが楽しみになっている自分がいた。

普通の会話をすることが楽しいとは。

私の住んでいる神社には神様が二人います。

 

 

「信仰はとれているか?」

 

 

この言葉でここ数日仕事を放置して遊んでいることを認識しました

昨日は朝から晩まで話していたことを思い出して、罪悪感を感じた。

これからは少しあの人に会うのは控えよう。

 

 

次の日。

なにやら人だかりができている。

あの人の家の近くに。

近づいて確認する。

あの人が数人に囲まれている。

なぜ?

急いで助けにはいる。

 

 

「ごめんね」

 

 

その人は倒れ込んだ。

その言葉の意味がわからなかった。

 

 

早苗「しっかりしてください!」

 

 

抱きかかえて問う

べチャリと手が濡れた。

自分の手が赤い。

一番近くにいた村人は逃げた。

その人を抱えて、永遠亭に向かう。

一刻も早く治療しなければ。

どうしてこんなことになったのでしょうか。

 

 

「ごめんね」

 

 

もう一度呟く。

手をダラリとして意識を失う。

その瞬間私はこの人を失う怖さを知った。

ひどい寒気が襲う。

鳥肌が立ち、視界がぼやけた。

それから頭が真っ白になり、混乱する。

 

 

途中どうやって永遠亭に着いたか覚えていない。

治療を終えて永琳が出てくる。

 

 

永琳「あとはあの人の気力次第ね。ナイフで刺されて出血がそれなりにひどいわ。人間一人をわざわざ連れてくるなんて、珍しいこともあるのね」

 

 

早苗「、、、ありがとうございます」

 

 

永琳「、、、お大事に」

 

 

いつのまにか涙が出ていた。

泣くのはいつ振りだろうか。

あの人のベッドのそばへ行くと心電図が動いていた。

生きてはいるらしい。

死んだらどうしよう、、、

イヤだイヤだイヤだイヤだ、、、イヤ、、、

 

 

気づいたら寝ていた。

目の前の現実に目が覚める。

夢ではなかった。

そっと手に触れてみる。

暖かい、、、生きてる、、、

、、、ピクリ、、、

今、動いたような。

まさかと思い、顔を見てみる。

瞼がゆっくりと開いた。

意識を戻した、、、?

その瞬間なにかが込み上がってきた。

涙を流しながらその人に抱きつく。

 

 

「ごめんね」

 

 

早苗「ごめんねじゃないでしょ!ありがとうじゃないんですか!?仲達さん!!」

 

 

「ありがとう。早苗さん」

 

 

多分とても人に見せれるような顔をしていなかったと思う。

だけど、堪えきれなかった。

初めてお互いが名前を口にした。

"恐怖""安心"の涙へと変わった。

 

 

そうか。

 

 

これが、、、

 

 

"好き"ということなのですね。