トンベリとたぬきのベッドシーン(ぽんしき)
実在の人物ってむずいっすね~(しみじみ)
ーとあるラブホー
二人は今ラブホにいた。
ポンタ「ここ、、、」
四季「ラブホ、、、?」
ポンタ「しかないね。入ろっか」
そして、女の子同士同じ部屋で今に至る。
今どきラブホで女子会なんていうのがあるが、
夜遅く、電車も車もない二人は諦めていた。
そこで偶然見つけたこの場所。
ポンタ「適当に部屋選んだけどよかったかな?
四季「んー?まあ私もよくわからないし、、、てか初めて、、、」
二人は荷物を置き、部屋を見渡す。
四季は落ち着かず、キョロキョロ。
ポンタは妙なテンションであった。
ポンタ「おぉ!?今のラブホお酒すごい!なんか飲もうかな?
四季「ねえやん飲むの?私あんまり気が乗らないなぁ」
いつの間にか四季はベッドにチョコンと小さく座り、
ポンタ「お、おう、どーしよ、、、軽くカクテルでもいくか」
~無言のまま数分後~
ポンタ(なんか、意識して気まずい)
四季(落ち着け、ねえやんはそっち系じゃない)
ポンタ「お、きたきた」
注文の品が届き、持ってきてカクテルを手に取る。
ポンタ「あっー!うまい。
四季「いやー、ラブホまで来て飲む気は、、、よく飲むね」
どこか素っ気ない態度。
反応に困るというか、なにも言葉がてないというか。
ものの数秒でグラス一杯のカクテルを飲み干し、
四季「、、、ん?ねえやん?」
突如四季を抱きしめた。
それは子供が抱きつくように。
とても愛おしそうに。
ポンタ「ぎゅー!」
四季「ちょちょちょい!ねえやん苦しいって!」
ポンタ「いやぁ、
その顔はとても優しく微笑んでいた。
同時にお酒のせいか、少し紅潮していた。
四季「ラブホなん初めてだしどうしても、ね?」
ポンタ「がおー!たーべちゃーうぞー」
四季「おぅふ」
少し肩を押したつもりだったが、そのまま押し倒してしまう。
四季の目が動揺を隠せず、泳ぐ。
四季「えーと、、、」
ポンタ「あー、、、ちゅーする?」
四季「ふぇ!?」
咄嗟の一言に声にならない声が溢れた。
今一人の女性に迫られている。
その状況に鼓動が跳ね上がる。
でも、何も抵抗できない。動けない。
このまま受け入れてしまえば楽になるかもしれない。
そんな思考が一瞬よぎって、自分の中で即座に否定する。
四季「いやいや、ねえやん?女同士、、、だよ?」
完全に目を合わせられなくて、
ポンタ「って、ごめんごめん。からかいすぎた、、、」
突然自分の放った言葉で我に帰り、
四季「もう、、、ねえやんってば、、、」
ポンタ「ごめんて、やり過ぎた」
子供をあやすように頭を撫でる。
頬を膨らませて拗ねるが、撫でられて目を細めながら素直になる。
ポンタ「さて、もう寝よっか」
四季「そうだね」
ポンタ「うふふ~四季ちゃんと添い寝~♪」
四季「怖いからソファで寝るかな」
ポンタ「なんで!もーなんもしないから~」
きちんとベッドに横になり、寄り添う。
ポンタ「四季ちゃん抱き枕だー」
四季「はいはーい。優しくしてね?」
ポンタ「うん、優しく、、、するね?」
~一時間後~
やはり、四季は落ち着かない様子。
普段から慣れない状況に寝付けなかった。
目を開けるとそこには自分を抱き枕がわりにするポンタの姿が目の
四季「、、、」
静かに寝息を立てて寝る姿に思わずため息。
なぜか、今は自分が年上の気分だった。
ポンタ「、、、四季ちゃ、、、」
四季「、、、え?」
突然喋ったと思いきやまたすぐに寝息が聞こえた。
はっきりと名前を寝言を言われたようだ。
四季(一体なんの夢だか)
一人静かに苦笑いをしながら、頭を撫でてやると、
ポンタ「んっ、、、」
おでこ同士を当てる。
とても暖かい。
どこか懐かしくも感じる。
四季「、、、ねえやん、、、」
ーーーーーーー
先に目が覚めたのは四季だった。
いつの間にか意識が途絶えていたようだ。
人に、否、
四季「ねえやん、、、?」
なんとなくで名前を呼ぶが、反応がない。
スヤスヤと寝息を立てるポンタを見てポツリと呟く。
四季「昨日、、、期待したのかな、、、私」
冗談で迫られたが、この場所、
四季「もう、昨日の仕返しだ」
イタズラっぽく言うと、
ポンタ「、、、っ、、、」
微かに足がピクリと反応する。
四季「ほれほれ~」
消え去りそうな声で囁きながらしつこく指を動かすと、
四季「、、、ん?」
足が動いてることに気を取られていて、
ポンタ「四季ちゃっ、ん、、、?」
耳を触られて身体を震わせながらもよく見ると頬を膨らませて、
四季「あ、いや、これはその」
ポンタ「もう、、、ひどいよぉ」
すぐさま耳から手を離して言い訳を考える。
四季「き、昨日の、、、お返し、、、かな?」
咄嗟に出た一言。
目を泳がせながらなんとか答えることができた。
ポンタ「え?仕返し?」
四季「押し倒してキスなんてしようとしたし」
ポンタ「あ、で、でもあれ実際してないしノーカンノーカン」
四季「いや、でも、その、されてもいぃ、か、も、って、、、」
徐々に消え去りそうな声になりながら目を背ける。
ポンタ「ん?されても?」
四季「い!いや!なんでもないっ」
ポンタ「え」
ぽかーんとするポンタ。
少し間を置いて、
ポンタ「ふぉ!?」
四季「ぎゅうううう」
ポンタ「うーちょい苦しいー」
四季「ま、まいったか!」
ポンタ「参りました」
ポンタの表情は決して敗北した顔ではなく、むしろにやけていた。
抱き寄せていた腕の力を弱め、頭を撫でる。
四季「よ、、、ヨシヨシ、ポンタはいい子だねぇ」
どことなくぎこちない喋り方をしながら優しく撫でると、
ポンタ「うー、しきちゃー」
四季「むしろ喜んだかあ」
ポンタ「当たり前だよぉ」
四季「照れると思ってやってみたがなあ」
ポンタ「デレたんよ?もっと・・・して?」
甘えた猫のようなおねだりだった。
この後めちゃくちゃ撫でた。
END