【東方project】早苗の初恋その2 ~気持ちを伝えたい神様~ 【二次創作小説】

結構長くなりました。

前回のやつの続きです。

今回はまあまあ明るめなやつで、それなりに想像通りの感じに。

 

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早苗「あ、、あ、あなたのことが!す、」

 

 

諏訪子「、、、」

 

 

早苗「す、諏訪子様!?」

 

 

見られた。

部屋で一人告白の練習していたら諏訪子様に襖の間から見られていた。

 

 

諏訪子「、、、続けて」

 

 

早苗「な、なにも続けることなんてないですよ!」

 

 

襖を開け、近寄ってきた

どうしたら、、、

でも諏訪子様はお見通しみたい、、、

 

 

諏訪子「早苗、もしかして、、、恋を、、」

 

 

神奈子「話を聞こう」

 

 

キリリとした声でいきなり来ないでください神奈子様。

そう、この方たちはこの神社の主の神様です。

 

 

早苗「い、いえ、なんでもないんです」

 

 

諏訪子「神様に嘘とはお仕置きがいりそうだね、早苗?」

 

 

神奈子「お前は現人神だ。まだ若いのに今から後継者のことを考えるとは、、、」

 

 

早苗「ち、違いますって!そんなんじゃ」

 

 

二人の笑顔が怖い。

ここは、、、

 

 

早苗「ちょっとお買い物思い出したのでいってきます!」

 

 

走って部屋から脱出して飛んだ。

今からあの人のとこ行って大丈夫かな、、

 

 

諏訪子「逃げたな」

 

 

神奈子「これは尾行すべきか?」

 

 

諏訪子「慌ててはいかん、帰ったらどうするかだ、、、」

 

 

この幻想郷にきて随分と時間が経つにつれ、村の方たちは私たちを受け入れてくれました。

あの日の事件。

仲達さんが刺されてから犯人はすぐつかまりました。

噂によれば博麗の巫女のおかげとか。

仲達さんを助ける私を見てから、村の方たちの態度が変わり始めました。

まだ、仲達さんは自宅で療養中です。

 

 

早苗「着いた。すみませーん」

 

 

この待つ時間も好きです。

なんというか、、、心の準備をする時間のような感じでワクワクとドキドキがあるから

 

 

早苗「、、、すみませーん」

 

 

もう一度ドアをノックする。

反応はない。

こっそりお邪魔してみる?

いやいや、そんな犯罪行為、、、

あ、この世界に犯罪という概念はありませんでした。

でもまだ一人で動くの辛いはず。

念の為、、、念の為に見るだけ!

 

 

早苗「お邪魔しまーす」

 

 

家の中に入ると周りには樽のようなものが。そして少し先に仲達さんが寝ていた。

 

 

早苗「良かった。ただ寝ていただけでしたか」

 

 

安心した私は仲達さんの側へ行き、寝顔を見る。

可愛い。

 

 

早苗「なんかイタズラしたくなっちゃいますねえ」

 

 

いや、そんなことはいけない!

ん?これは良い練習になるのでは!?

 

 

早苗「こほんっ仲達さーん起きていますかー?起きないとイタズラしますよー」

 

 

顔の前で手をヒラヒラさせても起きない。

よし!

 

 

早苗「あの、、、私あなたのことがすきです」

 

 

ん?いきなり過ぎるかな?

もう少し前にしゃべるほうがいいかな?

 

 

早苗「、、、初めて会ったときから、あなたは私のことを人として見てくれましたね。

私はそれが嬉しかったです。

例えそれがお世辞や嘘でも。

他の方は妖怪を見ているような目をしていたのに。

とても辛かったのですが、あなたの存在が救いでした。

あの日の事件、刺されたときの事件のこと聞きました」

 

 

早苗「私と関わっていたから怪しまれて、私のことを悪く言われて、庇うようなことを言ってそれからあんなことになったのですよね。

正直、最初は信じられませんでした。

でも、普段のことを思うとそんなことないって気づいたんです」

 

 

なぜだろう、視界がぼやけて、、、

 

 

早苗「とても心配しました。

とても怖かった。

あなたを失いそうになり、初めて気付いたんです」

 

 

なぜ、涙が、、、

思いを伝えるだけで悲しいのでしょうか。

つらいのでしょうか。

嬉しいのでしょうか。

 

 

早苗「私はあなたのことが、好きです」

 

 

って前置きが長過ぎますね。

というか途中で起きたらどうしようかと、、

 

 

早苗「おーい」

 

 

ほっぺたつんつんしても反応はなし。

まあ、今日は寝かせといてあげしょう。

 

 

早苗「では、お邪魔しました」

 

 

これでは、ダメだ。

思いを伝えるのに涙を流しては。

途中、小さくなにかが聞こえた気がしましたが、気のせいでしょうか。

 

 

仲達「、、、」

 

 

さて、気付けば今日も夜。

帰らなければ。

で、帰宅すると、、、

 

 

諏訪子「早苗、お買い物は?なに買ったの?」

 

 

神奈子「ふっ、今日の成果はどうだった?」

 

 

諏訪子様の言葉に、買い物をという言い訳で逃げたの忘れていました。

神奈子様の言葉に、なぜか違う意味を感じるのは気のせいでしょうか。

 

 

早苗「あ、えーと、お買い物は、、、妖怪に食べられてしまいました!今日ずっと妖怪と戦っていました!」

 

 

まあ、半分以上嘘ですが、実際帰るときに妖怪と戦いました。

まあ妖怪じゃなくて妖精(チルノ)で、数秒で決着つきましたが。

今日は真っ先に仲達さんのとこへ行き、告白練習したなんて言えませんし。

 

 

諏訪子「そのわりに怪我もないし、元気そうだね」

 

 

神奈子「無双したのか」

 

 

早苗「ま、まあそんなとこです、、、」

 

 

な、なんとかなった?

少し仲達さんに会うのやめてみますか、、、

 

 

数日後。

 

早苗「今日は宴会があるそうですね」

 

 

宴会。

それは幻想郷の人(ほぼ妖怪)が集まって騒いでお酒を飲むのですが、今日も仲達さんとは会えなさそうです。

博麗神社でやるみたいです。

 

 

神奈子「私たちはちょっと用事あるからね。早苗頼んだよ」

 

 

諏訪子「まあ、楽しんできなよ」

 

 

というわけで、一人で行くことに。

 

 

昼頃になり、宴会が始まりました。

春ということで、桜の木のを眺めながらお酒もいいものです。

 

 

早苗「、、、一緒に見れたらなあ」

 

 

霊夢「なんか言った?」

 

 

早苗「ふぇ!?い、いやなんでも!綺麗だなと」

 

 

霊夢「ふーん」

 

 

隣には博麗の巫女、霊夢さんがいました。

彼女は勘がいいから怖いです、、、

 

 

霊夢「おーい、お酒追加してー」

 

 

早苗「ブフォ!」

 

 

霊夢「うわっ!ちょ!きたな!早苗なにしてんのよ!」

 

 

だって!だって!

 

 

仲達「あれ、早苗さんじゃないですか?大丈夫ですか、、、?」

 

 

早苗「ゴホッ!だ、大丈夫です、、、」

 

 

恥ずかしいとこ見られた、、、

 

 

早苗「仲達さん、なぜここに?」

 

 

れ、冷静に。

 

 

霊夢「ああ、この人酒屋やっててね」

 

 

仲達「まあ、お世話になったので」

 

 

なるほど、それで家の中に樽が。

それにしてもなぜでしょうか。

なんだか心がモヤモヤする気がします。

霊夢さんのとこにいたから?

 

 

萃香「おーい霊夢ぅー」

 

 

よし、霊夢さんは呼ばれた。

 

 

仲達「な、なんか嬉しいことでも、、、?」

 

 

早苗「え?あ、いやなんでも!」

 

 

しまった!

顔に出ましたか。

それにしても他は騒いでる中、仲達さんと二人、、、

だ、大丈夫!

自然に、、、

 

 

仲達「早苗さん?なぜ深呼吸を、、、?」

 

 

はっ!?

目の前で深呼吸してしまった!

 

 

早苗「あ、いえ!く、空気がいいなと思いまして!」

 

 

仲達「そ、そうですか、、、あ、僕席外しますね!」

 

 

早苗「あ、待って!」

 

 

咄嗟に手を掴んじゃったあああああ!

どどど、どうしよう!

 

 

早苗「えと、その、わ、私と飲みませんか!」

 

 

自分でもう何言ってるのかもうよくわからない、、、

 

 

仲達「え、はい、僕でよければ。お酒届ける仕事はもうあれで最後だったんで」

 

 

や、やったか!?

 

 

早苗「お、お願いします!」

 

 

仲達「お、お願いします、、、?」

 

 

絶対変な人と思われてる、、、

しかし、いざ普通にしてると緊張する、、、

神様、諏訪様、神奈子様!(自分も半分くらいは神様)

私に力を!

 

 

仲達「いきなり結構飲みましたね、、、」

 

 

早苗「な、なんのこれしき!もう一杯!」

 

 

仲達「大丈夫ですか、、、?」

 

 

早苗「ふぃー。仲達さぁん、飲んでないでしょー。」

 

 

仲達「まあ、僕お酒強くないんで、、」

 

 

早苗「なぁに?あたしはあなたと飲みたいのぉ!家連れ帰って飲ませますよぉ!」

 

 

仲達「早苗さん、ちょっと飲みすぎ、、、」

 

 

早苗「霊夢さんに惚れたらひょうひひませんからねえー?」

 

 

仲達「ひょう、、、承知?しない?」

 

 

早苗「だからぁ!わらひはあなたのことがぁ、、、」

 

 

仲達「あれ?早苗さーん?酔い潰れたのか、、、?」

 

 

霊夢「あら、もう潰れたの、やけに早いわね。そこの親二匹。持ってきなさい?」

 

 

神奈子「ばれてたか」

 

 

諏訪子「ほーん、あんたが早苗の、、、」

 

 

霊夢「ほら、さっさと持ってけ!」

 

 

神奈子「しょうがないな」

 

 

仲達「あれが早苗さんの、、、」

 

 

 

あれ?私どうしたんだろう。

ここは、私の部屋?

 

 

早苗「うっ、二日酔いかな、、、」

 

 

頭が痛い。

ボーッとする。

歩けそうにない、、、

そういえば昨日宴会で、、、仲達さんに会って、、、

それから、、、記憶にない。

 

 

早苗「また、酔い潰れ、、、ん?」

 

 

仲達さんの目の前で?

や、やばい、なにかしてないでしょうか。

どうしたらいいかわからず飲んだとこまでしか覚えてない、、、

 

 

諏訪子「早苗、起きたみたいだね」

 

 

早苗「あの、、、私、、、」

 

 

諏訪子「ああ、酔い潰れて眠って、もう夕方だよ」

 

 

諏訪子「そんなことより。やはり男が、いたよね?」

 

 

ギクッ

 

 

早苗「い、いや、別に、、、」

 

 

神奈子「ほら、行きな」

 

 

仲達「えと、気分どうですか?」

 

 

え!?

なぜここに!?

 

 

神奈子「怪しいから連れ去ってきた!」

 

 

早苗「ドヤ顔しないでください!」

 

 

犯人みたいに扱うのやめてー!

 

 

諏訪子「早苗、、、」

 

 

諏訪子様怒ってる、、、?

そうですよね、、、ちょくちょく仕事もサボってましたし、、、

でも、付き合ってるわけでは、、、

 

 

諏訪子「子供はいつだ!」

 

 

早苗「え?」

 

 

諏訪子「だから!子供はいつだ!」

 

 

神奈子「諏訪子、落ち着け!こういうのも順序があってだな、、、

 

 

諏訪子「知るか!じゃあ今からか!?これから作るのか!?」

 

 

諏訪子様酔っ払ってる、、、?

 

 

神奈子「す、すまんな早苗。ちょっと酒入ってるから、、、まあ、ごゆっくり」

 

 

諏訪子「はーなーせー!いつだー!いつヤルんぐっ!」

 

 

諏訪子様壊れてて、怖いです。

気を利かせて諏訪子様を攫って二人きりにしてくれた神奈子様に感謝です。

あ、いや、この状況は、、、!?

私は布団。

そして部屋で仲達さんと二人きり?

どうすれば、、、

 

 

早苗「い、いやあ今日はいい天気ですね」

 

 

仲達「そ、そうですね。もう夜ですが」

 

 

、、、会話が続かない。

うー、何も出てこない。

なにか話題!話題!話題!ない!

 

 

仲達「あの、、、謝りたいことがあるんですが」

 

 

え!?

このタイミングで!?

私なにかされましたっけ!?

酔ってなにかしちゃいました!?

 

 

仲達「実は、この前、僕の家に来たの、気付いてたんです」

 

 

ん?

家に来たのって、まさか、、、!?

あれを、聞かれた!?

 

 

仲達「正確には話しかけていたときに起きたんです。でも、起きるに起きられなくって、、、あんなこと言われてたら」

 

 

うわあああああああああ

聞かれてたああああああ

 

 

仲達「、、、僕も、早苗さんのことが好きです」

 

 

え?

今、好きって

 

 

仲達「初めて会ったとき、正直な言葉が出てきました。自分でも不思議でした。

ただ、なんだかつらそうだな、とは思っていました」

 

 

仲達「というより、恥ずかしいですが一目惚れってやつですかね。

早苗さんとお話しする時間も楽しかったです。

毎日会うのが楽しみでした。

今日はいつ会えるのかなと」

 

 

そんなこと言われたら恥ずかしくて顔を見れないじゃないですか、、、

ずるいです。

 

 

仲達「僕は空を飛べません。

早苗さんのように飛べたら毎日会うのも簡単なのかなって想像もしましたね」

 

 

 仲達「、、、こんな僕で良ければ、釣り合うとは思えませんが、よろしくお願いします」

 

 

早苗「、、、いです」

 

 

仲達「え?」

 

 

早苗「ずるいです!わ、私も、仲達さんのこと、す、、、好きなんです!」

 

 

言っちゃったあああ

目を瞑って言ってるけど目なんか開けれません。

恥ずかしくて死にそうです。

 

 

仲達「ちゃんと聞けてうれしいです。その、いつまで目を瞑ってるのですか?」

 

 

早苗「恥ずかしいから、、、」

 

 

でも、あなたの顔も見たい。

こんなそばにあなたがいる。

体が熱い。

胸が苦しい。

 

 

仲達「やっと目を開きましたね」

 

 

心臓のドキドキがでかすぎておかしくなりそうです、、、

今すぐ逃げ出したい。

ここから消えてしまいたい。

でも、あなたと一緒にいたい。

 

 

早苗「あの、もう、私たちは恋人同士、、、ですか?」

 

 

仲達「はい、早苗さんがよければ」

 

 

いいに決まってます。

こんなにもあなたのことが好きだから。